ウィーン･プラハ１０日間（１８）
４月２５日（日）（３）フンデルトヴァッサー･ハウス
ハイリゲンシュタットからＵ４で市内に戻り、ちょっとショッピングをしてからフンデルトヴァッサー・ハウスを見に行く。彼は現代画家でもあり、建築家でもある。とにかく、直線を嫌い、対称を嫌い、、、と、とにかく規則的なものを徹底的に嫌った建築家。日本に来た時「百水」と名乗った？らしい。なるほどフンデルトは「百」だし、ヴァッサーは「水」だ。
行こうとして、市電Ｏに乗る。しばらく行くと、降りるべき停留所の名前を言っているように聞こえるので、立ち上がると、電車の前の方にいたおばあさんが「次よ。」と言う風に言う。そして、奥のほうにいた女性と何やらやり取り。どうやら「このお客は観光に来てるのよ。そして、この辺に来たのだから、フンデルトヴァッサー・ハウスを観に来たに違いないの。だから、その降りる場所を教えてるのよ。」てなところか。
次の停留所で降りると、いっしょに降りたそのおばあさんは私達をつかまえて、ドイツ語交じりの英語でいろいろ教えてくれる。後で反芻して考えて見ると「フンデルトヴァッサー・ハウスはアパートだから現実に人が住んでいて中を観ることは出来ないのよ。これと違って、クンストハウス・ウィーンは同じフンデルトヴァッサーが設計したのだけれど美術館になっていて彼の作品を展示しているの。だからこの美術館へ行きなさい。そこへ行くにはこう行って、ああ行って、、、、」と言った具合だったらしい。途中で「なんたらトール、、、」と口ごもっているので「タワーでしょ？」と言ったら、「あ、それそれ、それなのよ。」、そして「あなたのドイツ語の方が私の英語よりベッサーね。」と言っていた。まさかでしょ。私は、ごくまれに単語が聞き取れるだけなのに。
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| クンスト･ハウス･ウィーン(ミュージアム) | 近くの建物の入口 これも同じ設計？ |
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| 川岸の船着場への道 | ミュージアムの入口 |
とにかくヘンチクリンな家だ。道から見ると白やら黒やら紫やら赤やらチェッカー模様がまだらに。さらにでこぼこの壁。窓にも妙な縁取り。途中から木が生えていたり。ドナウ運河沿いの道にまわって見ると観光バスが何台も来ていて降りた観光客がゾロゾロ。美術館の下の階にはミュージアムショップもあるらしいけど、とにかく人が多いので閉口。外観だけで失礼する。川岸には船着場への導入路に美術館の前にあるのと同じような大きな銀の玉のついたオブジェがいくつか。
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| クンスト・ハウスの反対側 | 入口はこのような人だかり |
大阪の方はご存知の、舞洲にある、２００１年に完成した焼却工場はフンデルトヴァッサーの設計です。
ここなど、「舞洲 焼却工場」で検索して ご覧下さい。
「百水」家の方に行って見ると、これも同じようにゴチャゴチャ、もじゃもじゃ。前の通りは波打っているし、入り口の天井もうねうね。部屋の中はどうなっているんだろう。外観のようにぐちゃぐちゃうねうねだったら、暮らしていてどうなんだろう。気分が悪くないのだろうか。
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| フンデルト･ヴァッサー･ハウスの玄関 天井もグニャグニャ | 道もでこぼこ |
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| 外観（１） | 外観（２） |
