ウィーン･プラハ１０日間（１６）
４月２５日（日）（１）ウィーンの森とホイリゲ
６時過ぎに起きる。曇って遠くの空は霞んでいる。ウィーンの森へ行こうというのにこの天気では困るよ。でも、８時になると、空が少し明るくなったようだ。そして、心持ち向こうの方の見通しがよくなったように思える。とにかく出かけて見よう。
朝食で、２０、３０人の日本人グループと一緒になった。やっぱり女性が多い。昨夜このホテルへ入ったのだろうか。
８時４０分頃ホテルを出て、市電４９、地下鉄Ｕ２，Ｕ４でハイリゲンシュタットへ。ガイドブックにある通り、駅前に世界最初の労働者団地カール・マルクス・ホーフがある。整備された公園もついていてなかなかの物である。中の部屋はどんな風になっているのだろう。
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| 市バスの中 | 地下鉄の中 |
カール･マルクス･ホーフ １９２９年 第一次共和政時代に建てられた労働者住宅
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| 中庭 | その装飾 |
３８Ａバスでカーレンベルクの丘（４８４ｍ）へ上がった。昨日見た二つのドナウ川がうっすらと見える。まだ、ウィーン市街はまったく霞んでおり、雨が降りそうな気配だが、今のところ大丈夫のようだ。展望台で久しぶりにラジオ日本の短波の日本語ニュースを聞く。高いところだから受信状態はいいが、近くの聖ヨーゼフ教会の鐘がやかましい。
展望台からウィーンの市街方向を見る。まったく霞んでいた。左端は貸し遠眼鏡
歩いてヨゼフィーネン・ヒュッテへのそばを通り、レオポルズベルクの丘へ。
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| ドナウ川と新ドナウ川 | この地図の右下、赤マーク辺りからバスで山頂（上から１/４、左から1/3 くらいのところ)へ登り、そこからちょっと上へ、そして白いくねくねした道を 右のドナウ川まで歩いた。 |
途中オドリコソウのような花を見つけた。円い葉のスミレもあった。このような物に興味を持って、ずっと下の方ばかり見ているので、浮雲さんから「草や花ばかり見ていないで、森を見なさい。」と言われる始末。「花を見て森を見ず。」か。
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どの花も名前が特定できないので、名前はなしです。
これはという花の写真は撮って来たが、いくら図鑑と比べてもわからない物はわからない。大体図鑑のどの辺りを開けばどのような花があるかもわかっていないから、いい加減開けて見るか、頭からしらみつぶしに調べるしかない。これでははかが行かない。日本で見たような花もあれば、まったく見たことのないようなのもある。とにかくいろんな花の写真を撮ってきた。
ウィーンの森の中の道
レオポルズベルクの丘には小さな教会がある。ちょっと名前はよくわからない。ここからのドナウ川の眺めは、川に大分近くなっているせいもあってなかなかよい。荷物を運んでいる大きな船がゆったりと行く。ほとんど動いていないようにも見えるが、ちょっと目を離すとずっと先へ行っている。
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| レオポルズベルクの丘にあった教会 |
レオポルズベルクの丘からカーレンベルガードルフへの道はかなりな下り坂だ。靴の中で足が前の方へ行ってしまうくらいの坂。どしんどしん下りて膝を痛めることのないよう慎重に下る。ところが、ゆっくり下りるのに抜いて行く人はほとんどなく、上がってくる人が多い。大体、ここは下から上がってくるハイキングコースらしいのだ。ところどころ、矢印のマークが路面に書いてあるが、みんな上向きなのである。
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| 教会から少し下った辺りからのドナウ川の眺め | 手前はブドウ畑 |
下りて行くと、向こうの山肌に色とりどりの家が見えてきた。そして、南向きの斜面にはブドウ畑。カーレンベルガードルフの集落である。この中にはホイリゲもあるはず。ブドウはちょっと芽が出ただけだが、これからぐんぐん伸びるのだろう。そして、秋には実がなり、そして、ワインになるのだ。
とにかく４８４ｍを下りた。もっとも、カーレンベルガードルフの海抜はわからないから、いくら下りたのかはわからない。ともかく、膝を痛めることがなかったのはよかった。
ホイリゲには、例の杉玉見たいなのがぶら下がっていた。門灯に木の枝をくっつけたようなのもあるし、クリスマスの飾りのようなリース状にしているのもある。そのうちの一軒に入る。丁度１２時くらいだったが、まだ、お客は少なかった。さあ、何を食べよう。
杉玉の下がっているのはホイリゲ
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