バルト海クルーズ（６）

★5月27日　サンクト・ペテルブルグ　1日目

ヘルシンキとは一時間の時差があり、それだけ早起きをせねばならない。日本とは、5時間の時差と言うことになる。

6時半ごろ、ようやく起き出し、バルコニーに出て辺りを見回す。見た限りでは、まったくの貿易港のよう。客船用の施設はまったく見当たらない。 と思っていたが、あちこち見ていると、近くに楽隊がいることに気がついた。ちょっとした小屋のようなところの入口に数名のバンドがいる。 小屋が出入国管理用で、バンドは歓迎隊か。 こういうバンドは、時代衣装を着たモデルなどとともに宮殿などにもいる。それぞれ、寄付を募ったり、一緒に写真を撮るシャッター代を請求したり、がんぱっているのだ。 よく見ると、右前方に客船が二隻泊まっていた。前は　AIDA bellaと言う、 どこの船だろう。後ろは、コペンハーゲンから一緒のアルカディアだ。
	8時半ごろからオプショナルツアーに出かける。 ドライバー：セルゲイさん、ガイド：マリーナさん まず、マリインスキー劇場前へ。たまたま、サンクト・ペテルブルグ誕生305年祭とのことで、ガラ・コンサートが開かれるとの看板が出ていた。 向かいが、リムスキー・コルサコフ記念劇場だ。
	聖イサク寺院前のニコライ一世の像のある広場へ。 以前に紫竹のが泊まったアストリアホテルはすぐそこ。
	添乗員さんの「メモ」によると、「ワシリ島より、ペトロパヴァロフスク要塞、ネヴァ川やエルミタージュ美術館を望む」　とある。 見ている間に、ロストラの燈台に炎がついた。これを見るは初めて。
	「青い橋」から川クルーズ。モイカ川から、冬の運河を通って、ネヴァ川へ。
	ペテロパヴァロフスク要塞 右の建物は修理中か？
	旧バルチック艦隊に所属し、日本海海戦にも参加したと言う、三本煙突のオーロラ号。 1917年の革命は、この船の号砲を合図に開始されたそうな。
1時過ぎ、エルミタージュ美術館辺りから、歩いてレストランへ。サラダ、白身魚のフライ、ピラフ、アイスクリーム、コーヒー、 または紅茶　だったそうだ。そばで一人ぼっちの食事をしていた日本人男性、近くの日本大使館へ戻っていった。職員らしい。 そして、待望のエルミタージュ美術館へ。
	船への帰途、日本丸がネヴァ川に停泊しているのを見た。 世界一周の途中だろう。
	バルコニーから見ていると、いろんな船が出入りする。それが、アトランティカの船尾すれすれに通るのだ。 きっと、お互いの間には余裕はあるのだろうが、なにしろ大きな船の上から見ていると、陰に隠れて見えないようなところを悠々と通っていく。 そうこうしているうちに日没だ。写真の時刻は午後10時50分。 右へ右へどんどん移動しながら日が沈んでいく。 転がりながら、いやいや沈んでいくようだ。 気がつくと、ここに停泊していたAIDA bella は、もういない。

（６）はここまで